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親うなぎ育成研究施設の起工式典を開催しました!

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去る13日(木)美郷町南郷区において、ウナギの研究施設建設の起工式典を開催しました。宮崎県知事を始め多くの来賓並びに関係者のご臨席を仰ぎ、100名余の参加者の下、無事式典を開催することができました。当該施設は、かねて当NPO法人が標榜しておりますシラスウナギの調査研究やウナギの成育調査並びに河川における動植物の動態観測等を一元化して当該施設において実施していこうとするものです。このような研究施設を民間サイドのNPOが実施することなど、かって無かったことであり、東京大学大気海洋研究所の塚本勝巳教授から世界初の施設と太鼓判を押していただいたところであります。研究施設の建設および研究体制については、塚本勝巳教授のウナギ研究チームが全面的に支援協力していただくこととなっております。研究施設の概要は、研究の拠点となる研究所として廃校となった地元の小学校の跡地を有効活用することとします。学校の特性を活かし、研究教室やウナギの歴史やウナギに関する様々な知識が習得できる展示物の設置コーナーを設け、ウナギの講演・講義等を開催し、ウナギの教育的学習の場を提供することとしています。なお、校庭は、フランスの画家モネの公園を基調とした色彩豊かな花木で、研究所を訪れた来訪者に癒しとくつろぎが与えられる庭園として蘇らせることとしております。また、親ウナギの育成を目指す池の建設を行い、自然環境下での育成状態を調査研究しウナギ養育の新たな知見に努めるとともに、親ウナギの育成を目指し、最終的には親ウナギとして太平洋に放流し遠く産卵場であるマリアナ諸島に向かう道筋を研究することとしています。なお又、河川におけるウナギの生態観測が十分になされていない現状を踏まえ、ダムを境としての上流域と下流域でウナギの放流を行い、年間を通して水温を記録し、水温との因果関係や動態分布等についての研究を行うこととします。研究所の所長には塚本勝巳教授にご就任いただくこととなりました。塚本教授のご指導により、この研究施設から新たなウナギ研究の歴史がスタートするものと確信しております。多くの謎を今だ秘めているウナギの世界の研究に、当NPOがその一翼を担うことができますことを誇りに思っております。研究の成果が現れるまでには長い年月がかかり、根気のいることとなりますが、皆様のご支援をお願いいたしたく存じます。(文責:田中義久)


[2011年10月15日]

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