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高等学校地理研究大会でNPOの取り組みについて講演しました!
本日11月9日(金)に県内の高等学校で地理教育に携わる教育関係者の第48回地理研究大会が佐土原高等学校で開催され、ウナギとNPOとの関わりについて講演をいたしました。まず始めに本県のウナギ事情について、全国第三位の生産実績を誇っていることを挙げ、宮崎でウナギの養殖が盛んになった背景や経営体の推移、消費動向、シラスウナギ事情等について話しを進めウナギの食文化と内水面漁業、加工産業として確固たる地位を築き上げていることを力説し宮崎ウナギへの理解と認識を深めていただくことをお願いしました。次に、当NPOが標榜する安全・安心なウナギ養殖のためのGAP(ウナギ適正養殖規範)の取り組みについて、GAPとは?なぜGAPが必要か?それに求め期待されるものは?等々について、新聞報道等での課題問題点等々を織り交ぜながらGAP策定の背景やその必要性、更には具体的な実施方法について話しをいたしました。教育者として、いや一消費者としてのお立場で、GAPについてご認識をいただき、その必要性について教育の場等を通して啓蒙していただけるならば幸甚です。最後に、現在美郷町南郷区で進めているウナギの研究所と延岡の沖田川で行っている東アジア鰻資源協議会の調査活動について現状を話し、近い将来ウナギに関する新たな学習の場が提供できることを併せて紹介いたしました。地理の先生方であることが功を奏し熱心に興味深くお聞きいただきました。講演後、当NPO会員である(株)大森淡水の養鰻施設場の見学が行われ、初めて目にする養殖池を興味深く観察され、池揚げから出荷までのプロセス並びに出荷目前のウナギの管理について学ばれました。宮崎は養鰻業者の前向きな努力と熱意によりウナギ養殖を益々発展させるに相応しいポテンシャルを有しています。養鰻業者を始め、そこに携わる関係者のためにも、地理教育並びに産業教育といった学習指導の中で宮崎のウナギ事情をお話しいただきウナギを愛する人材の育成が図られますことを切に願うものです。(文責:田中義久)
[2012年11月09日]