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国際うなぎラボ研究池での新年度の実験がスタートしました!

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2019年度の国際うなぎラボでの研究実験が始まりました。6月8日から15日にかけて東京大学、京都大学、慶応大学、近畿大学のウナギ研究者が一同に会し、それぞれのテーマでの研究実験の作業準備に取りかかりました。2019年度は、大きく4つのテーマで実施されることになっています。一つ目は、養殖ウナギの視力もしくは嗅覚を麻痺する前と後でウナギの行動にどのような変化が見られるのか。二つ目は、ニホンウナギとオオウナギの異なった種において、行動なり生活リズムにどのような競争関係が生じているのかを明らかにする。三つ目は、実験池にアミノ酸入りのコンクリートを詰めた蛇籠とアミノ酸が入っていない蛇籠の2つを設置し、2つの蛇籠への蝟集効果と河川護岸等への実用性について検証を行う。四つ目は、昨年度実施した性成熟開始と銀化の関係について、再現性を確認する実験を継続実施し、生検により採取した生殖腺組織と血液試料について、組織学的観察と性ステロイドホルモンの分析を進める。いずれの実験もウナギの生態解明の新たな知見として注目される内容であり、どのような実験結果が出てくるのか楽しみであります。(文責:田中義久)

[2019年06月18日]

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