2007年9月、EU政府はウナギの規則を始めることを決め、EUの27加盟国はこれに従わなければならなくなった。これはウナギ資源が崩壊の危機にあるという科学者の助言を受け入れたものである。その内容の要点は、各加盟国はヨーロッパから産卵に旅立つ銀ウナギの40%を確保するというものである。加盟国は2008年12月31日までにウナギ管理計画(EMP)をEU委員会に提出しなければならない。EU委員会は、国際海洋開発局の意見を入れて、2009年7月1日までにその評価を行う。ウナギ管理計画は、漁獲の軽減、再放流の実施、河川生物相を豊にするための方策の提案などを含む。シラスを採補している加盟国は漁獲の35%(2013年までに60%)を残し、EU国内の放流に供する。加盟国は当初3年ごとに、そしてその後は6年ごとに、ウナギ管理計画の効果を報告する。またEU委員会は2013年12月31日までにEU政府とEU会議にその進捗状況を報告し、必要とあれば、新たな方策を提案する。
世界ウナギシンポジウム宮崎大会
ヨーロッパウナギの資源回復のためのEC会議規則No1100/2007
Christos Theophilou(クリストス・テオフィロウ) 国籍:ギリシャ 性別:男
Christos Theophilou(クリストス・テオフィロウ)プロフィール
EU政府海事水産省・漁業養殖政策班UnitA2のヨーロピアンコミッションとしてベルギーにてウナギ資源の管理計画に携わっている行政官。